標準機能だけでスクリーンショットを自動保存する

Windows 8 以降の標準機能だけでスクリーンショットを楽に撮る話です。撮影したら自動で保存できます。

マニュアル作成等でスクリーンショットを撮るとき、みなさんはどうしているでしょうか。Print Screen してからペイントに貼り付けでしょうか。Snipping Tool でしょうか。私は自宅では「Greenshot」というフリーソフトを使っています。

ある作業を行うのにフリーソフトが必要になったとしましょう。しかしセキュリティの観点から学校のパソコンには自由気ままにアプリケーションをインストールできません。業務上必要な場合は申請すれば許可が出ますが、必ずしも通るとは限りません。また私の学校にはインストール OK なパソコンと NG なパソコンがあります。そのため使いたいものが使えないことはよくあります。

そんなとき、みなさんならどうしますか？

制度を変えようと奔走する
業務内容を見直し、その作業自体をなくす
今あるソフトでどうにかする方法を探す
諦めてふて寝する

1.の方、ぜひ頑張っていきましょう。2.の方、どんどん見直しましょう。4.の方はとりあえず起きてください。

この記事では、3.の考え方をしてみようと思います。

今回から「標準装備でがんばる」シリーズとして、Windows 10 に標準で備わっている（であろう）機能を使ってやりたいことを実現する方法を書いていきます。初回は Windows 8 以降の標準機能だけでスクリーンショットを楽に撮る話です。撮影したら自動で保存できます。

前提
新しい方法
- Win + PrtScr
- Win + Alt + PrtScr
思ってたのと少し違う

前提

普通に PrtScr や Alt + PrtScr を押すと、スクリーンショットをクリップボード上に保存します。これを画像ファイルとして残すには、ペイント等を開いて貼り付けて保存する必要があります。つまり、

PrtScr や Alt + PrtScr を押す
ペイントに切り替える
ペイントに画像を貼り付ける
名前を付けて保存する

という4ステップを踏まなければならないわけです。画像を何枚も何枚も撮る日には、そりゃもう頭がおかしくなりそうですよ。

新しい方法

そんな私の頭を心配した Microsoft が Windows 8 から追加してくれた新機能が、Win + PrtScr と Win + Alt + PrtScr です。従来のキー操作に Windows キーを加えるだけです。Win + PrtScr で画面全体のキャプチャを、Win + Alt + PrtScr で最前面にあるウィンドウのキャプチャを、それぞれ保存することができます。つまり、

Win + PrtScr や Win + Alt + PrtScr を押す

の1ステップだけです。頭が助かった……。

Win + PrtScr

Name	Value
保存対象	画面全体
保存先	`C:\Users\[ユーザ名]\Pictures\Screenshots` （変更可能） ※エクスプローラ上では「スクリーンショット」というフォルダ名
ファイル名	`スクリーンショット ([通し番号]).png`
形式	PNG 形式
設定	なし？

f:id:taidalog:20210401014134p:plain — Win + PrtScr

マウスのカーソルはスクリーンショットに入りません。ただし、ボタンやリンク等、マウスで選択している部分は色が変わった状態で撮影できます（上の画像では D ドライブにカーソルが乗っています）。

以下「全画面キャプチャ」と呼びます

Win + Alt + PrtScr

Name	Value
保存対象	最前面にあるウィンドウ
保存先	`C:\Users\[ユーザ名]\Videos\Captures` （変更可能） ※エクスプローラ上では「キャプチャ」というフォルダ名
ファイル名	`[対象のウィンドウ名] [撮影日時].png`
形式	PNG 形式
設定	`設定アプリ > ゲーム > キャプチャ`